第1部会・部会長 榎本 鈴子
町の担当の方から、「健康うご21計画の策定メンバーになってください。」と依頼を受けたとき、私は気楽な気持ちで快諾をしました。このときは、この委員会が行う作業の重要性や、作ったものの持つ意味、作り手の責任の重さを全く考えていなかったのです。
しかしながら、第1回の合同会議で町長から任命書を渡され、その上、第1部会の部会長を引き受けることになって、私の意識は大きく変わります。自分自身の知識のなさ、日頃の勉強不足等々が悔やまれ、果たして無事責任を果たせるのか不安でいっぱいになりました。第1部会のテーマは「食」と「歯」です。「食」は人間の生命の根源です。食べることは生きることです。責任は大きいです。
何か物事を始めるときには、まずその完成図をイメージしてから行うのが私の常ですが、最初の会議の段階では全くゴールのイメージがつかめず、アドバイザーの方の話にますます困惑するばかりでした。それでも、回を重ねるごとに適切な行政サイドのサポートと、他のメンバーの皆様の協力で、どうにか作業を完成させることができました。
この策定委員会に加わることができ、私にとっては大変勉強になりました。日頃、何気なく見ているTVや新聞も、健康に関すること、食に関することは、自然に意識して見れるようになりましたし、口で言うことは簡単ですが、それを文章にする作業の難しさや、おもしろさを経験することができました。
「健康うご21計画」が、作ったものだけには終わらず、真に羽後町の町民一人ひとりの健康に役立つようになってもらうのが、今後の課題だと思います。今後とも、町民の皆様、自分自身や身の回りの人の健康のために、出来ることはしていきたいと思っております。
第2部会・部会長 佐々木 尚敏
私たちの部会は、「心の健康・自殺予防」と「休養」をテーマに5回部会を開催しました。
まず、昨年2月に行われました健康意識調査を基に、部会員5名と事務局職員が感じたことを思い思いに現状・小児・成人・老人期のライフステージごとの目標を立て、個人・地域・行政の現状をみつめ、今後のサービスをどうしたら良いかを話し合いました。特に、「心の健康・自殺予防」で調査の結果などから自殺を考えている人が予想以上に多く、高齢者や冬期間に多いことがわかりました。部会ににおいても話し合いを行っていればどうしても暗くなりがちでしたが、部会の方針として、できる限り、オープンな話題で話し合う場を持ちました。
さて、全国の中でも秋田県は自殺率が最も高く、羽後町においても自殺率が高いのが現状です。人間誰もがストレスがない人はいません。逆に上手につきあい、心に余裕を持てば、自殺予防、すなわち健康につながることと思い、それらを踏まえて状況を把握しました。
最後に、私達部会は、住民同志が気軽に声を掛け合い、安心して相談できる場所が設置されれば、ストレスを少しでも解消できると思い、個人や家庭、地域、行政へ呼び掛け、関係機関と連携して自殺者の少ない町の健康づくりを提言したいと思います。
第3部会・部会長 榎本 達
大変申し訳ない話ですが、羽後町健康づくり計画策定委員に任命されるまで、私は「21世紀の国民健康づくり運動」や「健康秋田21計画」について一度も聞いたことがありませんでした。もしかすると、新聞やテレビで目にしたことがあったかも知れませんが、自分には関係のないもの、関心のないものとして記憶に残っていなかったのだと思います。だからこそ、このお話をお受けしたときに「ぜひ、町民の方々に認知してもらい、生きて働く計画を作りたい」と強く感じました。
私が参加した第3部会は、「運動」「生活習慣病」「酒」「たばこ」の4つの内容について検討しました。アンケートやニーズ調査の結果から、問題だと感じたことをリストアップしながら、解決方法、地域や行政でできることは何かといったことを考え、目標や対策を決めていきました。
「運動はしなければいけない」「たばこは体に悪い」「休肝日をとらなければいけない」そんなことは分かっているのに、なかなか行動に移せないというような人がたくさんいるように思います。そのような人たちのために私たちの仕事が少しでも役に立つことができたのなら、私たち作業部員にとってこれほどうれしいことはありません。「健康うご21計画」が生きて働く計画になることを切に願っています。
部員の「声」「声」「声」 ・・・・・
大きな目標や具体的なねらいなどを立てて実践する機会はよくありますが、1つ1つに対して細かに指標を立てて取り組みを考えていくという方法で健康課題に取り組んだのは初めてでした。今後の自分の仕事にも、大いに役立つ経験ができたと思っています。
様々な立場の人のいろんな考えを知って視野が広くなったと共に地域の力を再確認しました。
一人の意見を尊重し和気合いあいと真剣に作業部会が進められたことは、これからの羽後町にとって貴重な時間だったと思います。これから、皆の声が、きちんと行政に反映されるよう見守っていきたいと思います。
町民の方が健康についてどのように意識しているのか、少し感じ取ることが出来たような気がします。
それに対して、今後の羽後町の計画づくりに参加できたことは、自分にとっても有意義な時間を過ごすことが出来たと思っています。
健康について羽後町全体で支援していくことは、町民個人が取り組んでいく上で、大変重要なことだろうと感じました。
1つの目標(計画策定)にむかって様々な分野の方々と、話し合うことができ、とても勉強になりました。今後、この計画によって町民の皆様が、よりよい方向へ進んでいってくれることを祈っています。
今まで考えてもいなかった(心の健康、自殺予防、休養)テーマとつき合い、気持ちがしずみがちでしたが、部会を重ねるたびに心が一つになり進むことができました。やはり、心豊かにが、大切に思います。
いつも考えていることなのに、こうして何回かの作業に加わって、何回となく言葉に出していると、「なんとかしなければ」「したい」「してもらいたい」と思う気持ちが強くなっていくのがわかり、自分自身の向上につながったと思います。やはり、自殺という言葉を多くの人が口にすることで、大きな予防につながっていくんだなと思いました。
健康福祉課 健康管理班
〒012-1131 秋田県雄勝郡羽後町西馬音内字中野177
TEL:0183-62-2111 内線:131-134 FAX:0183-62-2120 メールでのお問い合わせ