ようこそ町長室へ

年頭に当たって

 
 あけましておめでとうございます。町民の皆様におかれましては、新年を健やかに迎えられたこととお喜び申し上げます。
 昨年を振り返りますと、7月は記録的な大雨となり、町内でも河川の増水による冠水被害のほか、床下浸水や土砂崩れなど、多くの被害が発生しました。人的被害がなかったことが幸いでありますが、最近は自然災害が頻発しておりますので、今回の大雨を教訓にしっかりと今後の備えをしなければと感じております。現在、被害箇所の復旧作業を進めておりますが、一日でも早い復旧を目指してまいりますので、町民の皆様にはご不便をおかけいたしますが、どうかご理解、ご協力くださいますようお願い申し上げます。
 また、町の中心部にあった大型スーパーが、昨年の5月末をもって閉店いたしました。60年間にわたって町民の台所として親しまれてきただけに、非常に残念なことであります。店舗の跡地については、町に無償譲渡されており、町中心部の空洞化が深刻化している中、その有効活用が喫緊の課題であると考えております。
 一方、昨年の西馬音内盆踊りは、好天と曜日配列に恵まれたこともあり、10年ぶりに10万人を超える観光客数となりました。ご覧いただいた方からは賞賛の声をたくさんいただき、改めて保存・継承の必要性を実感した次第であります。また、昨年の11月には、タイの首都バンコクにおいて、「風流踊」の一員としてユネスコ無形文化遺産に登録されてから初めての海外公演を行う機会をいただき、海外の皆様にもPRすることができたことから、今後のインバウンド需要にも期待をしております。
 令和7年度は、第7次羽後町総合発展計画がスタートするとともに、町制施行70周年を迎えます。人口減少や少子高齢化、物価高騰など厳しい状況が続いておりますが、当該計画の着実な推進を図るとともに、私の任期も残りわずかではありますが、最後の最後まで精一杯力を尽くしてまいりたいと考えております。
 結びに、この一年が皆様方にとって輝かしいものでありますよう心からご祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。
 
                                          令和7年1月6日
                                          羽後町長 安藤 豊