元西の御嶽神社は和銅6年(七〇四年)の開創と伝えられています。その参道には、狛犬に代わって湯沢市関口の石工によって作られた二体の石馬が明治二年に安置され、「石馬っ子」と呼ばれ、親しまれています。
石馬っ子は日本馬固有の姿を彫り上げたもので、雄馬が「阿」、雌馬が「吽」となっています。この腹の下をくぐらせると「子供の麻疹が軽く済む」という言い伝えがあり、そのため近郷近在や仙北・由利の人々も「石馬っ子詣り」をし、冬季を除いて参拝者の絶える日がありませんでした。
現在はそのような風景を見ることも少なくなりましたが、雄、雌の二頭の石馬っ子が大きなイチョウの木の下で訪れるものを出迎えてくれます。
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