羽後町産米の稲わらで牛を大きく育て、その堆肥を活用して大地を耕し稲を育む。この「農畜循環」によって生まれた羽後町産の黒毛和牛が「羽後牛」です。
このうち格付けA4以上のものだけが『うご牛』(ひらがなの「うご」)という特別な名称を与えられて販売されます。
JAうご肉用牛組合に所属する18名の生産者によって年間わずか120頭しか出荷されない『うご牛』は、県外に出回ることのない知る人ぞ知る高級ブランド牛です。
羽後町でスイカの生産が始まったのは昭和20~30年代ごろ。
昼夜の寒暖差が大きい内陸丘陵地域の気候の中で、甘くみずみずしく育ったスイカは、秋田県内でも有数の収穫量を誇ります。
近年では、スイカを割らずに糖度・熟度・空洞を計測できる「光センサー選果施設」の導入によって、美味しさが保証されたスイカが『光センサー夢あきた』として販売されています。
昭和51年、わずか7人の手によって新成地区「ひばり野」にてオクラ栽培が始まりました。
当時の全く知名度のない状態から、寒冷地での栽培方法の確立や地道な販路拡大などの懸命な努力によって、今では夏野菜の代表格として秋田県一の出荷量を誇るまでになりました。
産地名の「ひばり野」は、その名のとおり雲雀の生息地で、空高く舞い上がり元気にさえずる姿にオクラ栽培の未来を重ねたネーミングです。
※「ひばり野オクラ」は平成29年12月に知的財産として国から『地理的表示(GI)登録』を受け、全国へ出荷されています。
「西馬音内そば」は、文政元年(1818)に大阪砂場系そばを習得した職人が『弥助そばや』を創業したことが始まりとされています。
以来、西馬音内の町を中心に数多くのそば屋が誕生し、各店が味を競って独自の追求を重ねていきました。そのなかで「西馬音内そば」として町内外から広く認知され親しまれるようになって今に至ります。
つなぎに布海苔を使ったコシの強い麺が主流で、冬でも冷たいつゆをかけて食べる「冷やがけ」が代表的なスタイル。
羽後町産の「あきたこまち」は、出羽丘陵からの清らかでおいしい水とたくさんの家畜による豊富な有機肥料を使用し、徹底した品質への追求を行っています。
また、通常よりも大きめの「ふるい」によって選別されるため、粒が大きく炊き上がりの食感がふっくら・もっちりしているのが特徴です。
こうした取組み・品質が評価され、2013年には秋田米フォーラム「美味しいあきたこまちコンテスト」で最優秀賞を獲得しました。
JAうごでは、全国的にも有名な『あきたこまち美少女イラストパッケージ』での販売も行っています。
秋田県南部が発祥の野菜で、昔から春の訪れを告げる食材として親しまれてきました。
「ふくたち」は品種名ではなく白菜を越冬させたものの呼称です。普通の白菜とは違って種を蒔くのは夏ではなく秋。やがて、芽吹いた苗は雪国の厳しい冬を迎えます。寒さに耐えるため中心の茎に栄養を蓄え、時に凍りかけてはまた戻る「寒締め」と呼ばれる過程を繰り返すうちに、強く甘く変化していきます。
そして、冬の終わりが近づくころに、花芽を形成して一気に芯を伸ばす「とう立ち」という成長を起こします。これにより、白菜とは全く違う姿をもつ「ふくたち」が完成するのです。収穫時期は2月下旬から4月上旬の約2カ月弱と短く、あまり出回ることのない幻の野菜とも言われています。「おひたし」して食べるのが一般的。
流通過程でひと目でわかるよう、黒い箱に入れられることから”ブラック”の異名を持つ最高級きゅうり。
厳しい品質管理で、少しでも曲がっているものははじき、曲がり度0のものだけを出荷する徹底ぶり。
東京大田市場で「超一流」と評価され、全国のきゅうりの相場を決定する指標のひとつとなっているほど。
町内にある旧みそ蔵をリノベーションして2017年に誕生した地ビールの新ブランド。
ビール造りを通じて「羽後町を元気にするきっかけを作りたい!」という代表者の思いに多くの賛同者が集まりました。
小規模な製造ロットを活かして、定番商品のほかに地元の食材を副原料に使った限定商品を次々と展開しています。
田代地区にある菅原酒店が提供するプライベートブランド。
冬に作った雪室の中で春から夏にかけて日本酒を貯蔵することで、安定した低温・湿度の効果によりまろやかな味に仕上がると言われています。
山間部で厄介者の雪を積極的に活用する逆転的発想で、名前の由来は、町の平野部から田代地区へと繋がる曲がりくねった峠道の名称から。
道の駅うご「端縫いの郷」が『福小町』の銘柄で有名な湯沢市の「木村酒造」とコラボして誕生したオリジナル商品。
羽後町産の『秋田酒こまち』を原料に雪室で2ヵ月間熟成させた純米吟醸酒『端縫い』は、フルーティーで香り高い味わいが特徴です。また、この過程で出る酒粕を活用した姉妹商品の酒粕焼酎『端縫い』も純米吟醸酒に引けをとらないフルーティーな味わいです。
道の駅うご「端縫いの郷」での限定販売。
羽後町の明治地区に工場と農園を構える食品メーカー「湘南香料株式会社」(本社:東京都中野区)が製造するジュースブランド。
地元産の良質な林檎、赤葡萄を使い、大人が手絞りしたくらいの圧力で丁寧に搾った果汁を、独自の膜ろ過技術によって素材本来の色合いとすっきりした後味に仕上げています。
保存料、着色料、酸化防止剤は一切使用せず、美味しさを維持するために使用する缶にもこだわっています。
秋田の農場から、美味しさと安全を”そのまま”お届けします。
羽後町の三輪地区にある「株式会社こまち野」では、約22,000株のイチゴがハウス栽培されており、1月~6月頃までイチゴ狩りが楽しめます。
雄物川の豊富な伏流水の恵みを受けながら、生物農薬の活用により人にもイチゴにも優しい品質管理がされています。
人気イラストレーター西又葵さんによるオリジナルキャラクター「うご野いちごちゃん」のパッケージも人気。
羽後町の食といえば「冷がけそば」が有名ですが、実は「まんじゅう」の文化も豊かです。
黒砂糖を使用した薄皮の「西馬音内まんじゅう」やそばの風味を活かしたほんのり塩味の「そば饅頭」、くず粉入りのしっとり・もっちりな皮が特徴の「若がえりまんじゅう」、さらには看板も店構えもなく電話帳にすら載っていない知る人ぞ知る幻の”佐々木まんじゅう”(通称)など、長年愛され続ける特色豊かなまんじゅうがたくさんあります。
西馬音内まんじゅう そば饅頭 若がえりまんじゅう
地元の酪農家婦人部が、本場スイスで学んだ「チーズが苦手な人でも美味しく食べられる」製法をヒントに、廃校になった小学校の校舎を工房にしてチーズ作りを始めました(明通チーズ工房)。
酪農家だからこそ手に入る新鮮な生乳を当日のうちに加工し、丁寧な手作業で風味を逃さないこだわりを追求しています。
東北でも珍しい熟成チーズの専門工房が手掛ける安心・安全なナチュラルチーズです。
みらい産業交流課 観光交流班
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