羽後町上下水道課には上下水道課を統括する課長と、施設の管理や工事を担当する職員が4人、水道料金などの事務や会計を担当する職員が3人、下水道の施設の管理や工事担当をする職員が2人の合計で10人の職員が働いています。
現在羽後町には上水道の配水系統が二つあります。
一つは雄物川と西馬音内川の合流する新成地区の養蚕水源をもつ、養蚕取水場があります。養蚕取水場で取水し中性に近くする処理をした後、新成地区の大谷地にある大谷地浄水場へと水が送られます。大谷地浄水場では水を消毒したり水の流れや量を管理しています。大谷地浄水場で処理された水は、明治地区にあります五輪坂配水池に送られます。五輪坂配水池には水を貯めておく大きな水槽が二つあり、ここから皆さんの家庭へと水を配水しています。五輪坂配水池からは三輪地区と西馬音内地区の一部を除いた家庭へ水が送られています。
二つ目は、平成19年に給水を開始しました三輪地区の拾三本塚にあります貝沢浄水場です。貝沢浄水場では一つの施設で取水と浄水と配水を行っています。貝沢浄水場からは三輪地区全域に水を送っています。
〇各施設紹介〇
養蚕取水場(ようさんしゅすいじょう)
水源になっている地下10.95m直径4.5mの井戸があり、その中に取水するポンプが二台入っています。一つは故障した時のための予備のポンプとなっており、通常交互運転しています。取水ポンプは一分間に4㎥の水をくみ上げています。上水道事業開始当初では一日に4,000㎥の水が使われることを想定していましたが、下水道(水洗トイレ等)が使われるようになり水道の使用量が増えてきたので、設備を変更し一日当たり6,160㎥まで給水が可能となっています。実際には一日平均で約4,000㎥、もっとも水を使う夏場(7月、8月)では約4,500㎥の水が使われています。
「純水」は中性です。自然水は酸性、中性、アルカリ性で基準範囲内にあれば飲料水として使えます。養蚕の水は基準範囲内ですが少し酸性ですので、アルカリ性のカキの殻に水を通し曝気処理という水に空気を混ぜる処理をして中性に近くしています。
養蚕取水場でくみ上げられた水は、ダクタイル管(直径30cm、2,315m)で新成地区にあります大谷地浄水場へと送られます。
大谷地浄水場
養蚕取水場から大谷地浄水場に送られてきた水は塩素注入による細菌類消毒のほか紫外線照射による水系感染病原性微生物処理を施しています。浄水場では「水の流れや量の状況」「ポンプが正常に動いているか」「塩素の濃度」「水のにごり」などを管理しています。また、毎月安全な水か最大で50項目ある水質検査を行っています。浄水場で処理された水は一度浄水場内の水槽に貯水され、送水ポンプにより高台にある五輪坂配水池へダクタイル管(直径25cm、2,239m)を通って送られます。送水ポンプは3台あり順番に2台を稼働し、一台を故障した時の予備にしています。また、浄水場には停電した時に自動で動く自家発電機があり、災害などで停電が起きても送水できるよう対策をしています。
五輪坂配水池(ごりんざかはいすいち)
配水池は五輪坂の小高い山の上に作られ、山の高さを利用(自然流下)して各家庭に水を配水しています。配水池には大きな水槽が二つあり2012年(平成24年)に第二配水池を増設して、羽後町の給水量の12時間分を貯めることができるようになりました。また、前からあった第一配水池は2015年(平成27年)に耐震補強工事が行われており、地震に強い施設となっています。
貝沢浄水場(かいざわじょうすいじょう)
貝沢浄水場は2007年(平成19年)から給水を開始しており、三輪地区全域と西馬音内地区の一部へ配水しています。災害時などにおいても継続的な給水を確保するための第二水源として建設され、大谷地浄水場のバックアップ的施設として稼働しています。
その他の施設
標高の高いところにある集落では、水の出が少なくなります。このような集落には水の出をよくするため増圧ポンプを設置し、水圧を強くしているところが現在3箇所あります。
水道管の種類と長さ 2020年度末(令和2年度末)現在
管種・口径 | φ75ミリ | φ100ミリ | φ150ミリ | φ200ミリ | φ250ミリ | φ300ミリ | 合計 |
導水管 | 186 | 2,129 | 2,315 | ||||
送水管 | 2,239 | 2,239 | |||||
配水管 | 35,170 | 30,748 | 16,709 | 2,534 | 1,624 | 3,126 | 89,911 |
合 計 | 35,170 | 30,748 | 16,709 | 2,720 | 3,863 | 5,255 | 94,465 |
単位:m
上下水道課 経営管理班
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